あきらめられない夢に
「だけど、男の俺に相談されてもな」
「だって、こんなことお前くらいしか相談できないし」
「俺もそういうこと疎いからな。
でも、何か協力できることがあれば協力するよ。
とりあえず」
こちらの視線に気付き、彼女は窓の外から視線を戻した。
それを確認して、わざとらしく彼女を上から下まで眺めるように顔を上下させた。
「いくら作業着だからといっても、脚は広げちゃ駄目だろ」
彼女は慌てて広げていた脚を閉じ、恥ずかしそうに顔を赤くして下を向いた。
「これからは、ちゃんと気を付ける・・・わよ」
女性らしさを意識したためか、たどたどしい口調になっていたので二人して大笑いをした。
「あれ、宮ノ沢」
その声に笑いを止めると、そこには春先にしては薄着と思われる格好で園木が立っていた。
手には何故だかノートに筆記用具と思われるものを持っていて、こんな食堂で勉強でもするのかと突っ込みを入れたいくらいだった。
「はじめまして」
こちらの言葉を待たずして、園木は沢良木に挨拶を始めた。
初めての人に対して挨拶を忘れないところは抜け目がないと言えるが、それをこちらとの会話を無視して行ってしまうところは抜けていると言える。
「だって、こんなことお前くらいしか相談できないし」
「俺もそういうこと疎いからな。
でも、何か協力できることがあれば協力するよ。
とりあえず」
こちらの視線に気付き、彼女は窓の外から視線を戻した。
それを確認して、わざとらしく彼女を上から下まで眺めるように顔を上下させた。
「いくら作業着だからといっても、脚は広げちゃ駄目だろ」
彼女は慌てて広げていた脚を閉じ、恥ずかしそうに顔を赤くして下を向いた。
「これからは、ちゃんと気を付ける・・・わよ」
女性らしさを意識したためか、たどたどしい口調になっていたので二人して大笑いをした。
「あれ、宮ノ沢」
その声に笑いを止めると、そこには春先にしては薄着と思われる格好で園木が立っていた。
手には何故だかノートに筆記用具と思われるものを持っていて、こんな食堂で勉強でもするのかと突っ込みを入れたいくらいだった。
「はじめまして」
こちらの言葉を待たずして、園木は沢良木に挨拶を始めた。
初めての人に対して挨拶を忘れないところは抜け目がないと言えるが、それをこちらとの会話を無視して行ってしまうところは抜けていると言える。