あきらめられない夢に
廊下に出ると今度は階段を上がり、上がりきったすぐ左側の小会議室へと入った。
電気を点けるとそこにはテーブルも椅子も何もなく、二人だけがそこに存在していた。
「宮ノ沢くんだね。僕は九宝美浜(くほうみはま)。
この松坂○○○劇団の団長であり、つぐみの父だ」
いきなり深々と頭を下げられたので、こちらも慌てて頭を下げる。
頭の低い人だと感心していると、自分の自己紹介がまだだということに気付く。
「あの・・・」
「君のことは、つぐみからよく聞いているよ。
それで、返事を聞かせてくれるんだね」
こちらの自己紹介する機会を与えようとせず、団長さんはこちらから視線を逸らさずに答えを求めてきた。
僕もできるだけその視線から逸らさずに、ここに持ってきた僕の答えを渡すことにした。
電気を点けるとそこにはテーブルも椅子も何もなく、二人だけがそこに存在していた。
「宮ノ沢くんだね。僕は九宝美浜(くほうみはま)。
この松坂○○○劇団の団長であり、つぐみの父だ」
いきなり深々と頭を下げられたので、こちらも慌てて頭を下げる。
頭の低い人だと感心していると、自分の自己紹介がまだだということに気付く。
「あの・・・」
「君のことは、つぐみからよく聞いているよ。
それで、返事を聞かせてくれるんだね」
こちらの自己紹介する機会を与えようとせず、団長さんはこちらから視線を逸らさずに答えを求めてきた。
僕もできるだけその視線から逸らさずに、ここに持ってきた僕の答えを渡すことにした。