あきらめられない夢に





その手が僕の手に触れた瞬間、何も考えられずに僕はその手を手繰り寄せて彼女を抱きしめた。

彼女は拒むことをせずに、僕の背中に手を回してきた。



そして、二人は唇を重ね合わせた。



ほんの数秒。



僕にはその数秒の間に、出会ったときからの出来事が頭の中に鮮明に流れていった。





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