あきらめられない夢に
顔を少しだけ赤く染めながら、団長はいつものような穏やかな表情で僕が角を曲がるまで見送っていた。
団長の言葉に頷いたものの、自分がやるべきことがはっきりと分からなかった。
いや、正確に言えば、分かってはいるのだが、決心がつかないのだろう。
それをただ、分からないというあやふやな感情に逃げようとしているのだ。
つくづく僕は卑怯で、情けなくて、どうしようもない男だと自分で自分を罵る。
それだけが今の僕にできることだと思うと、今度は落胆し、自分で自分を見損ないそうになってしまう。
簡単なことだ。
つぐみさんを僕が幸せにする
やるべきこと、やりたいことが分かっている。
しかし、分かりすぎているからこそ、複雑に考えてしまう。
その結果が、負のスパイラルへと僕は足を踏み込んでしまった。
「どうしようもないな」
赤信号で止まり、ポケットからセブンスターを取り出す。
どうやら最後の一本だったようで、小さくため息を漏らす。
煙を肺に吸い込んで、思い切り吐き出す。
すると、何故だか無性に『アリエス』のロブスターWIBが飲みたくなってきた。
団長の言葉に頷いたものの、自分がやるべきことがはっきりと分からなかった。
いや、正確に言えば、分かってはいるのだが、決心がつかないのだろう。
それをただ、分からないというあやふやな感情に逃げようとしているのだ。
つくづく僕は卑怯で、情けなくて、どうしようもない男だと自分で自分を罵る。
それだけが今の僕にできることだと思うと、今度は落胆し、自分で自分を見損ないそうになってしまう。
簡単なことだ。
つぐみさんを僕が幸せにする
やるべきこと、やりたいことが分かっている。
しかし、分かりすぎているからこそ、複雑に考えてしまう。
その結果が、負のスパイラルへと僕は足を踏み込んでしまった。
「どうしようもないな」
赤信号で止まり、ポケットからセブンスターを取り出す。
どうやら最後の一本だったようで、小さくため息を漏らす。
煙を肺に吸い込んで、思い切り吐き出す。
すると、何故だか無性に『アリエス』のロブスターWIBが飲みたくなってきた。