あきらめられない夢に
一瞬、お互いが無言で車内が静かになったが、すぐに彼女の笑い声に包まれた。
そこまで深刻なことではないと思っていても、無言で静かになると多少なりとも焦りもしたがどうやらそれも無駄骨になったようだ。
「待ち合わせの時間と場所を送っただけだったから、気付いていると思うけど何も気にしていないから。
それよりも、また車出してもらって悪いわね」
その言葉に下げていた頭を上げ、合わせていた両手を元の位置へと戻した。
改めて彼女を見ると、ようやくいつもの笑顔に戻っていた。
「やっぱり、朝でもいいから返信するべきでしたよ。
改めて、ごめんなさい」
気にはしていないと言っても、やはりもう一度謝罪しておくべきだと思った。
僕の二度目の謝罪を、彼女は照れ笑いをし「もういいから」と恥ずかしそうに許してくれた。
「つぐみさんからの誘いだったら、俺はいつでも車を出しますよ」
調子のいい言葉を口から出し、顔の前でハンドルを切る仕草を真似してみせた。
それを見て、笑顔になる彼女を見てこちらも嬉しくなる。
彼女の笑顔は、本当に不思議な力を持っている。
「それでは今日はどこに行きましょうか、『みつぐ』さん」
最後の呼び名の部分を強調して言うと、彼女の表情はまたしても照れ笑いに戻った。
そこまで深刻なことではないと思っていても、無言で静かになると多少なりとも焦りもしたがどうやらそれも無駄骨になったようだ。
「待ち合わせの時間と場所を送っただけだったから、気付いていると思うけど何も気にしていないから。
それよりも、また車出してもらって悪いわね」
その言葉に下げていた頭を上げ、合わせていた両手を元の位置へと戻した。
改めて彼女を見ると、ようやくいつもの笑顔に戻っていた。
「やっぱり、朝でもいいから返信するべきでしたよ。
改めて、ごめんなさい」
気にはしていないと言っても、やはりもう一度謝罪しておくべきだと思った。
僕の二度目の謝罪を、彼女は照れ笑いをし「もういいから」と恥ずかしそうに許してくれた。
「つぐみさんからの誘いだったら、俺はいつでも車を出しますよ」
調子のいい言葉を口から出し、顔の前でハンドルを切る仕草を真似してみせた。
それを見て、笑顔になる彼女を見てこちらも嬉しくなる。
彼女の笑顔は、本当に不思議な力を持っている。
「それでは今日はどこに行きましょうか、『みつぐ』さん」
最後の呼び名の部分を強調して言うと、彼女の表情はまたしても照れ笑いに戻った。