あきらめられない夢に
結局、この一年間で僕は三つの世界、十四人もの人物たちを頭のなかで閉じ込めていたようだ。
綺麗に書き直したメモを広げ、久し振りのこの作業の疲れたとともに充実感のような満足が全身を覆っていた。
「ごめんな」
それでも頭のなかでしか広がることができず、形として表わせなかった物語とそれらを彩る人物たちに申し訳ない気持ちを忘れなかった。
本来ならばもっと早くにこの人物たちは物語のなかで、喜びや悲しみなど喜怒哀楽を表し生きていけたのだから。
三つの物語をどれから執筆し、世界を広げていこうかと悩んでいるときに再び携帯電話が鳴り響き、メールの受信を知らせた。
時計を見ると十時近くになっており、下から両親の声が聞こえ、夢中になって二人が帰ってきたことすら気付かなかったようだ。
両親に仕事が決まったこと話をしようと思い立ち上がったが、メールがつぐみさんからのものだと知りまた床に座り込んでしまう。
綺麗に書き直したメモを広げ、久し振りのこの作業の疲れたとともに充実感のような満足が全身を覆っていた。
「ごめんな」
それでも頭のなかでしか広がることができず、形として表わせなかった物語とそれらを彩る人物たちに申し訳ない気持ちを忘れなかった。
本来ならばもっと早くにこの人物たちは物語のなかで、喜びや悲しみなど喜怒哀楽を表し生きていけたのだから。
三つの物語をどれから執筆し、世界を広げていこうかと悩んでいるときに再び携帯電話が鳴り響き、メールの受信を知らせた。
時計を見ると十時近くになっており、下から両親の声が聞こえ、夢中になって二人が帰ってきたことすら気付かなかったようだ。
両親に仕事が決まったこと話をしようと思い立ち上がったが、メールがつぐみさんからのものだと知りまた床に座り込んでしまう。