あきらめられない夢に
第二章 それぞれの想い
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思えば、僕にとって去年は人生の転機とも言える年だったのかもしれない。
大学卒業後から約二年半勤めていた会社を辞め、僕は地元に帰ってきた。
最初は居づらさを感じていた日々だったが、高校時代のクラスメートの上越(うわごし)まくりの計らいで出会った九宝(くほう)つぐみさんのおかげで、今ではすっかり普通に暮らしている。
覚えることよりも筋肉痛と疲労が大変だった仕事も、二ヶ月も経てばそれなりにこなせるようにはなってきた。
一年間何も触れてこなかった携帯小説は一ヶ月前から活動を再開した。
相変わらずPV数とファンの人数は伸びてはこないが、書きたいものを書けているという点では納得のいく執筆活動といえるのではないかと思う。
ここには二度と帰って来ないと、高校三年生の僕は唇を強く噛みしめ、両手を力の限り握り締めて誓った。
その七年後の今、僕は同じ場所に立っている。
凄く不思議な気分だ。
あの頃は何故あんなにも虚勢を張っていたのだろうと、今だからこそ思える。
東京への憧れ、つまらなく見えた将来、家族に対しての気持ち、思春期・・・
でも、高校三年生の僕は何もかもが分からずに、理由もなくここを飛び出したかった。
もしかしたら、あの頃から僕は変わりたかったのかもしれない。
だからこそ、僕は飛び出したのだ。
大学卒業後から約二年半勤めていた会社を辞め、僕は地元に帰ってきた。
最初は居づらさを感じていた日々だったが、高校時代のクラスメートの上越(うわごし)まくりの計らいで出会った九宝(くほう)つぐみさんのおかげで、今ではすっかり普通に暮らしている。
覚えることよりも筋肉痛と疲労が大変だった仕事も、二ヶ月も経てばそれなりにこなせるようにはなってきた。
一年間何も触れてこなかった携帯小説は一ヶ月前から活動を再開した。
相変わらずPV数とファンの人数は伸びてはこないが、書きたいものを書けているという点では納得のいく執筆活動といえるのではないかと思う。
ここには二度と帰って来ないと、高校三年生の僕は唇を強く噛みしめ、両手を力の限り握り締めて誓った。
その七年後の今、僕は同じ場所に立っている。
凄く不思議な気分だ。
あの頃は何故あんなにも虚勢を張っていたのだろうと、今だからこそ思える。
東京への憧れ、つまらなく見えた将来、家族に対しての気持ち、思春期・・・
でも、高校三年生の僕は何もかもが分からずに、理由もなくここを飛び出したかった。
もしかしたら、あの頃から僕は変わりたかったのかもしれない。
だからこそ、僕は飛び出したのだ。