あきらめられない夢に
「えっ」
パソコンの画面に顔を近づけ、もう一度結果を確認する。
何度も見ても、この結果は間違いではなさそうだ。
「優勝・・・したんだ」
そう、彼女は優勝したのだ。
しかも、男子の選手たちと一緒にレースをして優勝したのだから、素人の僕でも分かるくらい凄いことなのだろう。
「いや、何か東京支部の方たちに申し訳ないね。
他の支部の選手が、しかもA2級の女子が優勝しちゃって」
今の彼女は完全に有頂天になっていた。
願わくは、申し訳ないと思っている相手である東京支部の選手がそこにいないことを僕は祈る。
「まあ、でも今年最初のレースで優勝なんて縁起がいいというか、幸先がいいというか、とにかく良かったじゃん」
「いや、そうでもないんだよね。
この前のフライングの休みが明日からで、新年早々に一ヶ月休まなくちゃいけなくて」
願わくは、この言葉を休みもなく必死で仕事をしている世の中の人々が聞かなければいいのにと思う。
一ヶ月も休みなど、よほどのことがない限りないことだろう。
最も、つい最近までの僕はそれくらい休んでいたも同然だったのだが。
パソコンの画面に顔を近づけ、もう一度結果を確認する。
何度も見ても、この結果は間違いではなさそうだ。
「優勝・・・したんだ」
そう、彼女は優勝したのだ。
しかも、男子の選手たちと一緒にレースをして優勝したのだから、素人の僕でも分かるくらい凄いことなのだろう。
「いや、何か東京支部の方たちに申し訳ないね。
他の支部の選手が、しかもA2級の女子が優勝しちゃって」
今の彼女は完全に有頂天になっていた。
願わくは、申し訳ないと思っている相手である東京支部の選手がそこにいないことを僕は祈る。
「まあ、でも今年最初のレースで優勝なんて縁起がいいというか、幸先がいいというか、とにかく良かったじゃん」
「いや、そうでもないんだよね。
この前のフライングの休みが明日からで、新年早々に一ヶ月休まなくちゃいけなくて」
願わくは、この言葉を休みもなく必死で仕事をしている世の中の人々が聞かなければいいのにと思う。
一ヶ月も休みなど、よほどのことがない限りないことだろう。
最も、つい最近までの僕はそれくらい休んでいたも同然だったのだが。