愛してるよ、何よりも
麗斗と出会ったのは私が15歳の時だった。
高校に入学してすぐ、『この学校にはめちゃくちゃイケメンな先輩がいる』と風の噂で耳にした。
その『イケメンな先輩』が麗斗だった。
だから、私は信じられなかった。
「俺と付き合って」
麗斗から告白されるなんて。
高校に入学して3か月が経ったある日、突然麗斗が私の教室に現れた。
そして、仲良くなった友達数人と、机をくっつけてお弁当を食べていた私の前に来て、彼から告白されたのだ。
麗斗の言葉を聞いたクラス中の女の子たちから悲鳴の声が上がった。
そんな中私はどうしていいかわからず、ただ俯いた。
「ダメ?」
「えっ…」
俯いていた視線をゆっくり上にあげると、ビー玉の様に綺麗な麗斗の目と私の目線が重なった。
まるで吸い込まれてしまいそうな美しい瞳。
男の人の目を見て綺麗だなんて思うのは初めてだった。
麗斗と視線が交わった、その一瞬私は彼に落ちてしまった。