愛してるよ、何よりも
ある日の昼休み。
いつもなら授業が終わってすぐ、私の教室まで来てくれるはずの麗斗が、今日は授業が終わって15分経っても現れなかった。
どうしたんだろう?何かあったかな?
今朝も一緒に登校したけど、特に変わった様子はなかった。
じゃあ何で来ないんだろう?
毎日同じ時間にちゃんと来てくれてたから、私は少し不安になった。
胸が少しざわざわした。
それから5分待っても麗斗は来なかった。
それどころか、麗斗が来る気配すらなかった。
私はじっと待ってることに耐えられず、重い腰を上げ、麗斗の教室に向かった。