ある学校でそれは突然
「岡部、もう殺してるのかなあ」


確かに…
確か岡部は30分後に殺しに行くと宣言していた。
全く…たった20人のクラスなのに…


ガラガラガラガラ…


ゆっくり開く理科室の扉。


━佐々木?


さっきサバイバルナイフで水口に刺された佐々木が目の前に居た。

「…お前らか」


痛々しく粒やく佐々木。腹部からは血が染みて制服にベットリついている。


「大丈夫?」


奈美は慌てて傷の具合を見た。


「何か…包帯とか…」


「そういえば…前確か加代子が試験管割って指怪我した時…」

そうだ…救急箱…授業は昨日だったから必ずあるはず…


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