ある学校でそれは突然


「これで大丈夫…」


奈美は手慣れた様子で手当てをした。


「ありがとう…」


佐々木はそっと自分の腹部に手を当て、全く俺も馬鹿だよな。と言った。


「そういえばあんた小畑達と居たよね?」


「俺は抜けた。小畑は自分の事しか考えていない。いつか飯田や俺も殺すだろう。武器を探すと言って逃げてきた。」


「そっか…」


佐々木の言葉に奈美は薄く笑った。


「おかしいよね。どうして臨機応変に皆対応出来てるんだろ」


智子が俯いて言った。

誰だって、クラスメートを殺すのは躊躇いを持つだろう。しかし今こうしてクラスメート同士でサバイバルゲームをしている。


命をかけて…
優勝商品は無しだって?笑っちゃうよ。全く
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