ある学校でそれは突然
「間に合ったようね....」
銃を撃ったのは内田美穂だった。
「お前...殺す気か??」
「いいえ。腕をちゃんと狙ったわ。桜子さん?あなた
ゲームに参加して......うっ....」
「何ですか?そんなこと言ってあなただって
私を殺す気だったんでしょう....なら私だって自分を守りますわ」
「違う!!私は......私は......水口君.....逃げて....」
美穂は腹部を押さえながら水口に伝えた。
「内田......スマン....」
水口は長い廊下を走っていった。
「行ってしまいましたね。期待してたんですか??篤が私を倒して
アナタと逃げるということを....」
「そうかも知れないわね...まあ彼が生き延びて良かった
と言っておこうかな」
「へえ。私にはよく分かりませんね」
「そうね。アナタは人間じゃ無いみたい.....」
座り込んで呟いた美穂の言葉に桜子は真っ青になった。
「人間じゃ...無いですって?!」
「桜子さん?」
「アナタもあいつと一緒じゃない?!許さない....鬼!!鬼いいいいい!!!」
バンッ
「はあ...はあ...私は人間よ....悪魔なんかじゃないんだから.......」
呪文のように唱えながら桜子はまた歩きだした。