初恋   ~友達から恋人へ~
「もう いいよ。」



疲れた
何も考えたくない




「井川。」




涙を拭いて 立ち上がろうとすると




「抱きしめて良い?」



え?
抱きしめる?



木村さんを触った手で触れて欲しくない
左右に頭を振った




「俺が触れたいのは 井川だけだ。」




強く抱きしめられ 動けなくなった
苦しい・・




「泣かせて ごめん。あの時は あーするしか思いつかなかった。」




わかってる 




わかってるよ





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