初恋   ~友達から恋人へ~
いつもなら教室に入ってくるのに
顔だけ出して手招きしている



不思議に思いながら
彼の元へ歩いた



廊下に出て彼の前に立つ
彼の手にはハンカチ



忘れてなかったんだ~




「これ サンキュ。」




私のピンクのハンカチを渡す彼
どう見てもピンクは不釣り合いだ



水色の方が良いかな?
これから水色に変えよ



また貸す時が来るように
もうないかもしれないけど・・・




「うん。」



本当は私が振らなかったら
彼はコーラーまみれにはならなかったのに



私にも非がある




「私こそ ごめんね?」




「イヤ。」


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