初恋   ~友達から恋人へ~
多分 境君も考えてたんだと思う
二人の沈黙




横を見ると真っ赤な顔の彼
視線を感じたのか




「帰るか。」



「うん。」



先を歩く彼
でも 手はしっかりと繋いで




確かに公園から私の家は近いけど
1分も掛からないけど




私の家知ってたの?
家の前で止まった



驚いた顔の私に気づいて
彼が苦笑いした




頭をかきながら




「公園から見てた。」




そう言って早く入れと急がされ
私が入ったのを確認して彼は帰って行った



私はと言うと窓から彼の背中を
眺めていた





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