猫と過ごした一週間
生まれて初めて会社をズル休みした。

でも、私にとっては一大事だったんだ。


一日中歩き回ったけどショータの行方は分からなかった。


元の飼い主さんと出会えてるなら・・・。
自分自身を納得させる為に考える。
 

だけど・・・


猫って最期を確信すると姿を見せなくなるって言うでしょう??
誰にも見られないよう、こっそりいなくなる…って。
『こっそり』とは言い難いけど、一大決心して出て行ったような気はする。


そんなに年を取ってるイメージはなかったんだけどなぁ。
仔猫とは言えないけれど、結構若い子だったと思う。

不治の病?
いやいや、そんなの認めない!!


悪い方に考えると、どこまでも悪い結果を想像してしまう。


病気じゃない。
死んでなんかいない!!

自分の気持ちを正当化する為に、ショータは実家(と云うか元の家)に帰ったと思い込む事にした。
無理矢理。

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