猫と過ごした一週間
「あの時は用事があってね。
知り合いから猫を預かったもんだから、必死だったの!!」

ムキになって説明したら

『案外…カワイイところ、あるんですね』

言われたこっちがビックリだよ!!


それからは何気ない会話が増えて。

先輩とか後輩、年上とか年下なんて関係ない付き合いが始まって。


今では女子会に誘われる事も増えたし、職場の男性から飲みに誘われる事も。
もちろん1対1では出掛けないけどね。


しばらく経ってから課長に
「周りと打ち解けてくれて安心したよ」って言われた。


どうやら高卒の私は、キャリアはあっても年が若い事で扱いにくい存在だったら
しい。
今はその『壁』みたいなものが取っ払われたみたいで安心してる、って。


問題児!?

私って・・・そんな存在だったんだ。
知らず知らずのうちに、孤立してたんだね。

今、こうやって普通に暮らせているのは、きっとショータのおかげ。
ショータが私を変えてくれたんだって思っているの。

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