猫と過ごした一週間

『カギ、早くっ!』

いつの間にやら自宅のドアの前。
恐る恐る鍵を手渡すと、にんまり笑う翔太さん。


玄関入ってすぐのところで唇を奪われる。
それも凄く激しく。

い、息が出来ない・・・。

苦しくて切なくて。
でも止めて欲しくなくて。


『やっと・・・会えた』


その一言に、離れ離れで過ごした時間を想う。


「ちゃんと・・・説明、して?」


途切れ途切れに問えば、ギュッと抱きしめられる。

< 42 / 48 >

この作品をシェア

pagetop