君以外はいらない
夢の中で
―――「おいで、君の居場所はココだよ....」
花畑のような広い広い場所に今、僕はいる。
現実じゃないのはすぐにわかった。
目の前にいるのは白いワンピースを着た少女....だと思う。
腰まであるロングヘアーが僕の目に映る。
顔はよく見えないがかなりの美少女だと思う....。
「....君は誰だ?」
僕は思わず問いかけた。
スッと白くて細い手が僕の前に差し出された。
―――「私はねー....」
よく聞き取れなかったが彼女は確かに
微笑んだ。
鬱陶しいくらい鳴り響く目覚まし。
よく開かない目をパチパチさせて見る。
時計の針は八時を指していた。
ハッと夢の中から一瞬で引き戻される。
「やばい!遅刻する!」