君以外はいらない
桜の木の下


「やばい!遅刻する!」


慌てて布団から飛び起きた僕。

夢だとわかっているのに、

脳には鮮明に白いワンピースの少女の姿が浮かぶ。

「....あー、もう....」


寝癖で乱れた髪をわしゃわしゃ掻き立てる。


「....君は誰だ?」


本当は解っていたのかもしれない。


そんな少女を思いながら僕は支度を整えた。


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