私の彼氏は中国人留学生
「うん......、そろそろやめなきゃって思ってる」
「......あのね、美月には言うなって言われてるんだけど、やっぱり美月が心配だから言うね」
黙ってかおりを見つめると、同じようにかおりも私を見る。
眉を下げて、少し困ったような顔をして。
「暁明ね、親の紹介で女の子とお見合い?とか、会ったりしてるみたいだよ。
断りきれなかったのかもしれないし、私もケンちゃんから聞いただけだから詳しいことは知らないけど......」
ほら、ね。
私と暁明はやっぱり、確実に、恋人じゃない。
私がその気はなかったとはいえ婚活パーティーに行ってるように、暁明だってお見合いに行ってるわけだし。
暁明がお見合いしても彼女作っても、私には口を出す権利はないんだ。
いずれ中国に帰るつもりで、現地の女の人と会ってるのかもしれないし。
そうじゃなくても、日本にも中国人はたくさんいる。
ううん、中国人じゃなくても......、親も認めるような素晴らしい女性がいるかもしれない。
今は私と一緒に暮らしたいと思ってくれてても、いずれは暁明だって違う誰かと結婚するのかもしれない。
その誰かを今から探しても、ただの友達の私に知らせる必要も義務もないのは分かってる。
「......あのね、美月には言うなって言われてるんだけど、やっぱり美月が心配だから言うね」
黙ってかおりを見つめると、同じようにかおりも私を見る。
眉を下げて、少し困ったような顔をして。
「暁明ね、親の紹介で女の子とお見合い?とか、会ったりしてるみたいだよ。
断りきれなかったのかもしれないし、私もケンちゃんから聞いただけだから詳しいことは知らないけど......」
ほら、ね。
私と暁明はやっぱり、確実に、恋人じゃない。
私がその気はなかったとはいえ婚活パーティーに行ってるように、暁明だってお見合いに行ってるわけだし。
暁明がお見合いしても彼女作っても、私には口を出す権利はないんだ。
いずれ中国に帰るつもりで、現地の女の人と会ってるのかもしれないし。
そうじゃなくても、日本にも中国人はたくさんいる。
ううん、中国人じゃなくても......、親も認めるような素晴らしい女性がいるかもしれない。
今は私と一緒に暮らしたいと思ってくれてても、いずれは暁明だって違う誰かと結婚するのかもしれない。
その誰かを今から探しても、ただの友達の私に知らせる必要も義務もないのは分かってる。