私の彼氏は中国人留学生
「美月は、それでいいの?」


「分からない......」


「そうだよね......。
私はいつでも美月の味方だから、何かあったら電話してね?」



学生の時とは違って、すぐには会えなくなっても、やっぱりかおりはずっと大切な友達。

いつも話を聞いてくれて、ドロドロした汚い部分もかおりには全て話すことができる。

かおりも同じように、込み入った話も、私に話してくれる。


かおりだから、私はありのままの気持ちを正直に答えた。
分からない、と。

それでいいのか、と聞かれたら、間違いなく良くはないけれど。

だったらどうするの、と聞かれたら、どうすればいいのか分からないと答えるほかないわけで。


考える時間がほしい。
けれど、残された時間はあまりない気がする。

ううん、考える時間はたくさんあったんだ。

ただ明確な答えを出せないまま、ここまでずるずる来てしまったというだけで。


どうして私はいつも間違った選択をしてしまうんだろう。

別れを選んだことも、友達でいることを選んだことも間違っていたのかな。

間違っていたのか正しいのかは分からないけど、選びたい答えは本当はたったひとつなのに。


いつも私は、たったひとつの答えを選ぶ勇気さえ、持てない。






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