私の彼氏は中国人留学生
「三十分も、だよ!日本人の感覚だと三十分は大遅刻なの。
一秒でも遅れたら遅刻なの」
「一秒デモ......?」
「そう!それに水だけ買うのが恥ずかしいなら、言ってくれたら私が買ってきたのに」
黙って許すことはできずに、先ほど言いたかったことを電車を待つ間に、暁明に言う。
大学前の小さな駅は平日の授業がある時間帯はものすごく混むけど、夜遅くや休日は利用する人が少ない。
夏休み期間の夕方の今、電車を待つ人は私と暁明の二人。
その二人だけの空間で、日中間バトルが始まろうとしていた。
「彼女に払わせるなんて、ハズカシイことデキナイ」
「なにが?時間に遅れる方が恥ずかしいよ!」
暁明はいつも優しいけど、譲らないところもある。
絶対に謝らない、自分の非を認めない。
暁明からすると、日本人はすぐに謝りすぎて、逆に誠意が感じられないらしい。
確かに何が悪いのかも分かってないのに、適当に平謝りされるのもイラッとするけど、こうも頑ななに謝らないのも腹が立つ。
一秒でも遅れたら遅刻なの」
「一秒デモ......?」
「そう!それに水だけ買うのが恥ずかしいなら、言ってくれたら私が買ってきたのに」
黙って許すことはできずに、先ほど言いたかったことを電車を待つ間に、暁明に言う。
大学前の小さな駅は平日の授業がある時間帯はものすごく混むけど、夜遅くや休日は利用する人が少ない。
夏休み期間の夕方の今、電車を待つ人は私と暁明の二人。
その二人だけの空間で、日中間バトルが始まろうとしていた。
「彼女に払わせるなんて、ハズカシイことデキナイ」
「なにが?時間に遅れる方が恥ずかしいよ!」
暁明はいつも優しいけど、譲らないところもある。
絶対に謝らない、自分の非を認めない。
暁明からすると、日本人はすぐに謝りすぎて、逆に誠意が感じられないらしい。
確かに何が悪いのかも分かってないのに、適当に平謝りされるのもイラッとするけど、こうも頑ななに謝らないのも腹が立つ。