私の彼氏は中国人留学生
アパートの前まで迎えにきてくれた暁明と手をつないで、映画館まで歩く。


映画館は家から徒歩十分くらいのところにあるショッピングセンターのゲームコーナーの中に入っている。


相変わらず暁明はファッションに興味がないのか、500円くらいで売ってそうな適当なTシャツ。

これもぶさいくなパンダと一緒で、慣れれば、変な服も愛着がわいてきた。


それに、あんまりかっこよくなっても彼女としては心配だし......。
私だけの暁明でいてほしい......。

けど、そんなことは恥ずかしくて言えない。


ぎゅっと手を握り直したら、暁明も握り返してくれたことに安心して、たわいもないことを話しながら映画館まで歩いた。
< 46 / 244 >

この作品をシェア

pagetop