私の彼氏は中国人留学生

頼りがいがある男

誓約書を書いて何週間かたって、十月になって、季節もすっかり秋になった。

まだそこまで寒くはないけど、長袖で過ごしやすい季節。


学食で友達とお昼を食べてから、午後の授業、犯罪心理学の授業へと向かう。

この授業を受ければ、今日は終わり。
バイトもないし暁明と駅前に行く約束をしていた。


学部によって絶対にとらなくてはいけない授業もあるし、それからどの学部も英語、第二外国語は強制だけど。

それ以外に自由に選べる一般教養の科目もあって、どの授業を選んでも、卒業までに必要な単位をとれば卒業できる。


今からの授業は一般教養で学部関係なく受けることができる。


教室に入ろうとしたら、扉の前に張り紙がしてあって、人だかりができていた。

何かあったのかな、近づけない......。


派手な服装の巻き髪三人組がいたので声をかける。
全員英語の授業も同じで知り合いだ。



「どうしたの?」


「犯罪心理学、休講らしいよー」



たまにだけど、授業は教授の都合でいきなりお休みになることもあった。

教授によっては、その分の補講を後から行ったりするので、素直に喜べないんだけど......。
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