。。キリサメ。。
「まだ気にしてんの?あいつのこと。」


渚は大の親友。
もちろん別れたことも、
何もかも話して相談していた。


「そんなことないけど‥。」


下を俯きながら答える。

嘘。
本当は凄い気にしてる。
本気で好きな人だったから
初めて本気になった人だったから。


「嘘つけ。」


渚は見透かしたように言って私のおでこを小突いた。


その瞬間、私の中で何かがプツッと切れたんだ。


涙が溢れて止まらなくなった。
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