俺の彼女は変態です
「おー、きたきた。我がテニ部の王子」

「キャーテニスの王○様ァァ」



部室に入ると部長である駒澤圭人が俺を嫌な笑顔で待ち構えていた。
こういうときのアイツは何かを頼むときの顔だ。しかも、面倒なことが多い。




駒澤の他にも新井や篠崎という男子も居るのだが、まぁ部活メンバー程度だ。




「………なんだよ」

「うわ、嫌そうな顔!」





駒澤は実はな……と顔を赤くしながら話し出す。要するに、今日の朝一緒の電車に乗っていた同じ学校の可愛い女の子がテニス部について色々聞いてきたそうだ。
駒澤自身もそいつと話していて楽しかったと。





「で、なぜ俺?」


「一緒に探して欲しいんだよ!お前だし元カノの元カノまで漁れそうじゃねえか!」

「おい元カノの元カノって何だよ、俺何人彼女いた設定になってるの」

「噂じゃ8人ってとこだな、平均」




平均、まじでか!
それは驚いた。っていうか実際はゆりで2人目だっつの





「明日また同じ車両乗ればいいんじゃねえの?」


「あ、そうか」





殴っていい?







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