俺の彼女は変態です

「あっ、」



部室をちらっと覗いているのは、ゆりだった。



「おー、ゆりチャン！陸借りててごめんな！」


「あっいいですよー！秘密の勉強会イイネ！」


「ゆり、ちょっと黙れ」





いや絶対変な妄想入ってるよね秘密の勉強会って。




「今ねぇ、陸にゆりチャンの好きなとこ聞いてたんだー」

「ちょ、新井！」

「ひゃー！うそー！陸くん……！さぁ、どんと私にも教えなさい！！」

「黙れ帰るぞ。じゃあな、新井」






照れんなってー！


新井の声が聞こえる。









すぐ後ろをゆりが追いかけてくる。
嬉しそうに俺の隣を歩こうとするゆりを見て、何故か暖かい気持ちになったのは





気のせいではないと思った。





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