大好きな君


「それで

君が


七瀬碧が辛そうに見えて

氷の刃を人に向けて発しているから

七瀬碧が

独りに見えて


全然、ここにいなくて



辛くて


悲しくて

哀しい

声に


浸されたら

胸が苦しくなって

いつの間にか泣いちゃってたの」



何考えてんのかわかんない

そう言われるのはこのせい
この言葉のあやが人には伝わらない

伝えられない


拙い言葉の羅列に人はどこか気味悪がるように私を避けていくから
この拙い言葉を言わないようにしてたのに


七瀬碧は


七瀬碧にはできなかった





こつ こつ こつ



またあの上履きの音がしたから
後悔もできない
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