大好きな君
暖かい暖かいところ
まるでお花畑で寝てるみたいな感覚
右には湊
左には碧くん
幸せな空間
ずーっとこのままでいたい
ずーっとこのままでいられますように・・・・・・
「・・・夫っ?さくら?大丈夫?!?!」
大きな湊の声に頭がグラッとして
ようやく自分が寝ていたことに気がつく
「ぅわっ湊、学校は?」
朝よりもぐらぐらする頭だけど湊が目の前に居てくれる安心感
安心してるが故に今が学校じゃないかな、なんて思う
たしか、たしか私は碧くんとトイレにいたんだよ
碧くんと?碧くん・・・・・・と?・・・・・・トイレ
女子、トイレ??
碧・・・くん・・・・・・女子トイレに入ったの?
「さくら、大丈夫?」
変なことに頭を使ってたらまた頭が痛くなってる
顔色が悪かったのか湊が心配して聞いてくる
こんなに心配させちゃったのか
「湊、ごめん。・・・・・・朝」
「なに言ってんのさっ!
さくらはね、今日熱があったんだよ?気づかなくて来て、なんて言った私を心配しちゃっ」
少しだけ涙目の湊は額縁に納まるみたいにきれいだけどその顔は望まなかったもの
私が作ってしまったもの
「さくらはね今39℃あるんだよ?」
「え?」
「39℃!体温が39ある病人なの」
「はぁ・・・・・・」
39度ねぇ・・・・・・
「私の平熱は35.5から.9だからだいたい4度くらい上?」
「・・・そうだよ」
呆れたように困ったように湊が言って
いつもと同じ空気になったから呼吸がしやすい
それよりも39度って・・・・・・
全然、気づかなかった