大好きな君
「ホントさーうちらといなって」
「確かにー」
「さくら冴えないし」
「確かにねー」
「今日のアレみた?ヤバイよな」
「ああ、アレな」
「でもアイツもわりーから」
「しゃーねーな」
「今日のー運勢一位だったのーっ」
「いいなー!」
「でもー、やえっちもー二位だったよー?」
「やっったっ!二位好きー」
「良かったねー!」
「昨日の野球だけどよ、もしかしたらアイツ、ヤバイかも」
「えっ、なにそれ」
「アイツな先輩に楯突いたっつーかさ反抗?してよ」
「マジかよ」
冴えないし
頭悪いし
デブだし
知ってるけどさー
卑屈になりますよー
ざわざわした三階の教室から見える雲がやっぱり綺麗で
緑のはっぱが綺麗で
空が蒼い蒼い他愛ない空がすごい綺麗で
やっぱり私は幸せだと思う
あと少し人望が欲しいけど