気づけば視線の先に君がいた。








「どの子が夏実の言う、すごい子?」



今、私と紗季ちゃんはいつものベンチに座っている。

風が気持ちいい。


「えっとね〜…、あ、あの人!
赤い服の人!」



私は彼を指差した。




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