気づけば視線の先に君がいた。

「誰かやってくれねーかー?」


委員長さんが呼びかけてもみんな沈黙。


絶対決まらないな…


そう思ったとき


ガラッ


図書室のドアがあいた。


「遅れてすいません!」


「神崎! 遅刻だぞ」


ん… 神崎?

後ろを向くとそこには
まだ息が荒く、スポーツバックを肩から下ろしている最中の神崎くんがいた。

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