現実少女と妄想少年
寝ていた…。
まだ眠い、目を擦りながら起き上がろうとしたときだった。
あいつが部屋に入ってきた。
そう私が苦手とするもう一人の弟だ。
朝霧 悠 ーアサキリ ユウー
一言で言えばドエスなのだ。
『姉ちゃんまた寝てたの?なんか姉ちゃん俺の事妙に避けてる気がするからさぁ…直に来ちゃったんだけど…?』
結構心配してくれてたのか?
『いや別に。』
心配してくれてるのが嬉しいのだが素っ気なくしてしまう。
『姉ちゃん、俺を寂しくさせた罰は受けてくれるよね(悪笑』
あああぁぁ…これが現実かぁ。だよね…心配なんかこいつがするわけない。
『受けるわけないじゃん、さっさとでてけっ!』
悠を部屋から追い出し念入りに鍵を閉めた。
窓越しに紛らわしい言葉を囁かれまくったがなんとか耐えた