現実少女と妄想少年

用意をして制服を着ていつものように髪をみつあみにセットする…。

髪型よし、眼鏡よし、服装よし

全身鏡でチェックしてリビングに向かう。

『あ。』

先客がいた。

『あっ、お姉ちゃんだぁ!』

そう、弟だ。

私の下には二人弟がいる。

ひとりはこいつ。
朝霧 恋 ーアサキリ レンー
私の二つ下だ。

ベタベタしてきてうるさいやつだ。
名前が恋とかいうものだから女の子みたいとからかわれたりもしている。

もうひとりは……今度紹介しよう。


両親は共働きでなかなか家に帰ってこないのである意味三人暮らしだ。

『んー…お姉ちゃん考え事ー?』

恋がひょこっと前に来た。

『あ、いや別に?』

『ふーん、変なのー』

素っ気なく応答するとなにかつまらなさそうな顔をして家を出ていった。

私も朝食を食べて早く学校に行こう。

あいつ[弟]が来る前に…
< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop