現実少女と妄想少年

朝食を食べ終えた私は足早に家を出た。

家を出て学校に向かう。

今日は天気がいいな。なんてことを考えながら歩いていると

『朝霧さん。』

ふと声を掛けられた。

振り向くとそこには可愛らしい女の子がいた。

『なにか用…?』

そう聞くと彼女は目を輝かせて私の手を握り

『はわぁあ、感動しましたぁ!噂通りの素っ気なさっ!かっこいいなぁっ!』

『…え?』

感動?噂?かっこいい?
なんのはなしだ…?

まぁ、この子が天然な事だけは分かった。


『ごめん、急ぐから。』

そう告げて学校に向かう。
後ろではまたねーっと手を振っている天然女がいた。


そしてそれからは誰とも会うことなく学校についた。
< 5 / 11 >

この作品をシェア

pagetop