現実少女と妄想少年
朝食を食べ終えた私は足早に家を出た。
家を出て学校に向かう。
今日は天気がいいな。なんてことを考えながら歩いていると
『朝霧さん。』
ふと声を掛けられた。
振り向くとそこには可愛らしい女の子がいた。
『なにか用…?』
そう聞くと彼女は目を輝かせて私の手を握り
『はわぁあ、感動しましたぁ!噂通りの素っ気なさっ!かっこいいなぁっ!』
『…え?』
感動?噂?かっこいい?
なんのはなしだ…?
まぁ、この子が天然な事だけは分かった。
『ごめん、急ぐから。』
そう告げて学校に向かう。
後ろではまたねーっと手を振っている天然女がいた。
そしてそれからは誰とも会うことなく学校についた。