現実少女と妄想少年
一時限目は国語だ。
まぁなにもかわらないいつもの授業。
なにも変わらなかったはずだった。
あいつが…栗谷春があんなことを言うまでは。
数分前…
私は何も変わることなくノートをとっていた。
栗谷春からの視線が気になるものの無視していたそんなとき。
栗谷春が席を立ち私を指差しこう言った…というか命令した。
『朝霧さん、今すぐ髪を下ろして眼鏡をとってくださいっ!』
そして私は『嫌だ。』と即答した。
そして何度も頼まれしまいには土下座しだし周りの女子達の目が怖くなってきた。
だから仕方なく髪を下ろし眼鏡をとった。
一応見えるのだけれどみんなが『え…』と言った。
そこまで不細工だったのか…?
と不安になって泣きそうになってきた。
そしてクラスメイト達から
『なにあの美少女…』
『朝霧さんコンタクトにしなよ』
『うっわ…可愛い。』
などの声が聞こえ混乱していると後ろからぎゅぅっと抱き着かれた。
『やっぱり可愛かったー、俺の妄想ってやっぱり当たるなぁ。』
この声は…
『栗谷…春…?』
後ろを向くと栗谷春がにやーとしながらたっていた。
そして栗谷春はあり得ないことを言った。
『俺達付き合おっか、拒否権ないから。』
クラスメイトの誰もが驚いた。
先生までもが驚いていた。
そうして栗谷春は何事もなかったかのように席についた、そしてみんなも席についた。
あれ…これ国語だよね…?
そうして地獄が幕を開けた。