歩いてゆこう。
翌日、私は眠たい目をこじ開けて、学校に向かう。
欠伸をしながら歩いていると、後ろからトントンと、肩を叩かれた。
するとどうだろう、私の頬に指が振れている。
「ひっかかったぁ!!」
こんなことをするのは決まって筑紫ちゃんだ。
私はおはようって書いて伝えた。
「おはよう♪」
雰囲気変わった?
「うん、私女になったんだ!!」
筑紫ちゃんは女の子でしょ?
「だーかーらー、処女を卒業したの♪」
え、ってことは…
「そう、私の彼氏がとうとうね♪」
そう、筑紫ちゃんは中学1年生の時に彼氏を作っていたんだ。
そっか、彼氏かぁ~
私も恋がしたい!!
障害あっても恋しちゃいけないって事はないでしょ?
いいなぁ~、彼氏。
そんなことを考えていると学校に着いた。
さっきから男子の視線が気になるけど。