歩いてゆこう。
伊達君を眺めていると目が合ってしまった。
伊達君はやっぱり太陽みたいな笑顔で手を振ってくれた。
それだけで私は嬉しくて、お辞儀しちゃったんだ。
何で自分でもお辞儀しちゃったのかわかんないんだけど…
そう考えていると、伊達君は女の子に囲まれていた。
やっぱり人気者は凄いなぁ…
でもやっぱり陰ながら見てることしか私出来ない。
変な風にでしゃばって馬鹿にされたらいやだもん。
いじめもされるの怖いし。
もういじめはいや…
思い出すだけでも苦しくなる。
変なこと考えているとやっぱり自然と顔が暗くなってしまう。
私が暗くなって居ると筑紫ちゃんは私に気付いて話しかけてきてくれた。