私、恋愛初心者なんですが。
やばい、やばい……
学校の最寄り駅から歩いていると
同じ制服を着ている女の子たちから
チクチクと視線を感じる
「あ、のさ……手離してもいいすか?」
と聞いても“嫌だ”と言い、離そうとしてくれない
さすがに学校へ着くと璃子は耐えきれずになり
“三浦南朋……”
と涙目の赤い顔で懇願してくる璃子に
三浦南朋は
「……~っ!わかった、わかった」
と手を離し、口元に手を当て頭をポンポン撫でてきた
すると周りの女の子から
“えっ何あれ……”
“彼女いたの?ショックー……”
などと声が聞こえ若干沈んでいると
教室に着きガラッと扉を開ける