私、恋愛初心者なんですが。


「それにしても広いわね……
てか南朋、元気だったの?!
最近どうなのよ……こっちは?」

「そんなん、いねぇよ……女に興味ねぇし。
そして俺は今日、貧血でぶっ倒れた。」

「えっ?ちょっと……大丈夫?」

それから世話好きな姉ちゃんが
適当に薬やら粥やらを準備してソファーに座った


「それで、南朋……
何で1人暮らしなんかしてるの?
お母さんも心配してるよ?」

「……だから、父さんが鬱陶しいーーー」

「南朋!血の繋がっているお姉ちゃんには
そんな嘘は通じないわよ?」


手を握り、真剣な目の姉ちゃんに嘘をつけず、

今まで誰にも打ち明けられなかったあの事をついに話す

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