私、恋愛初心者なんですが。



「そんなっ……話せばわかってーーー」

「千秋さんに夏祭りの前に会いに行ったんだ」

「それで……」

「あぁ。ごめんな、
遅刻した上、置き去りにして……

あの日、璃子に会う前に言われたんだ


“苦しい……助けて”って


あぁ、この人俺がいないとダメなんだって……

父さんにはもう離婚されそうだし、
もう1人ぼっちなんだよ……あの人……
今度こそ本当に死ぬかもしれない……

例えロンドンへ行って離れても……
俺が、俺だけは味方でいてやらないと……

だから璃子とは……」


三浦南朋は泣いている璃子を
優しく抱き締める



「本当にたくさん傷付けてごめん。
俺、璃子の事好きだった。

多分ずっと前から…


知らぬ間に懐かしい記憶の女の子が
俺の支えになってたんだ……

ありがとな……



だから、ここでお別れだ……璃子。」

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