私、恋愛初心者なんですが。
「あ、赤くなった」
と璃子のほっぺを摘まみ出す
満面の笑みの三浦南朋に璃子はフリーズした
……いやいやいや、違う!
始めてまともに笑顔を見たから照れている……んじゃなくて!
こんな事をされに来たんじゃない
私には言うべき事があるんだ、
と手に力を込める
「あ、あの!三浦南朋!」
何?とまだヒーヒー笑いながら目線だけ
こちらに向ける
「昨日の冗談は忘れるから、気にしないで」
と少しクールぶって言うと三浦南朋は
「だーかーらー、
冗談じゃないって言ってるだろーよ」
しれっと、いや少し呆れた目でこちら見てくる
「てか、お前さ、本当に俺の事……」