私、恋愛初心者なんですが。
千秋さんとの事もあり
俺は女とは親しくなりすぎないようにしてきた
変に気を持たせてしまうと
傷つけるとわかっていたから
だから……こんな、
こんな気持ちありえないはずだ
……そうだ。
ただコイツが覚えてないから俺は苛ついてるだけだ
「んっ……ふわあーぁ……」
「……起きたか」
「…え?……み、三浦南朋っ?」
「……もう学校閉まるぞ」
「へっ、本当に?」
「ほんと。帰るぞ」
そう言って俺は自分の席に鞄を取りに行って
教室の扉へ向かおうとした