私、恋愛初心者なんですが。


「…………」

「南朋?どうだろう、この話……」

「会社を継ぐ件は大体は覚悟決めてた…」

「それじゃあ……!」

「父さんが健在のうちは、やらねえよ?
ははっ……

でも、結婚は無理だ。

それって所謂、政略結婚だろ?
俺がこの先やるからにはそんな力で父さんの
このホテルを大きくしていきたくはない。
俺が、俺の力で展開していきたい。」


「……そうだな……そうしなさい
すまんな、変な話をして……
一応話は通したから大丈夫だろう。
……南朋はそういう相手はいるのか?」


「……それは…」


「あなた、南朋くんは長時間のフライトで
疲れてるから……今日はこの辺にしましょ?」


千秋さんが助け船を出してくれて
その後俺は、まだ父さんが引き払っていなかったあのマンションへ帰った

< 325 / 337 >

この作品をシェア

pagetop