私、恋愛初心者なんですが。

部屋に入ると淳平はすでにおらず
璃子の部屋の中心にある透明のローテーブルにメイク道具がずらーっと並んでいた


「はい、座って座って~
悪いようにはしないからさ~」

璃子の嫌そうな表情を汲み取り恭子は言った


恭子は将来、美容師さんになりたいらしい
まぁ、そんな恭子ならーーー
と渋々隣に腰を下ろす


「璃子ってさ、学校でノーメイクだよね
あ、でも睫毛長いねー。目はぱっちりだしー」

などとテンションを上げながら
慣れた手つきで璃子にメイクを施すーーー



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