私、恋愛初心者なんですが。
“気まずい……”
璃子は廊下を歩きながら、階段を登りながら、
ずっとドギマギしていた
三浦南朋に話しかけるべきか、はたまた話しかけるべきではないのか……
そんな事をぐるぐると考えていると
案外すぐに4階の理科準備室に着いた
三浦南朋が机に資料を置いたのを見て
これからまた2人で廊下を並んで歩くのは
心臓がもたない、と思い
「あっ、あのさ、ちょっと急ぎの用事があるから……」
“先に下行くね”
と言い、扉へ向かい手をかけると後ろから声をかけられる
「……朝のアイツとの用事?」
え?、と振り返ると
三浦南朋が冷たい目でこちらを見据えている