キミ想い
STORY13 【彼の友達】
蓮と付き合うようになって数日。
「どうなるかなー?」
「そればっかりは予測しようがないだろ」
「だよね。明日、一緒に見る?」
「そうするか」
公園に連なる桜はすっかり満開になって、風に揺れればピンクの雪を降らせている。
私と蓮はショッピングがてらのデートを楽しみながら、明日の登校日にあるイベント『クラス替え発表』の事を話していた。
今年から三年になる私たち。
「最後の学年も同じクラスだといいね」
素直に思った事を言葉にすると、隣を歩く蓮がクスリと笑った。
「クラスが違っても刺激があっていいかもな」
「刺激って?」
「視界にいる時間が減ると、想いが増すだろ?」
「……私の場合、心配が増すと思うけどね」