キミ想い


──翌日。

待ち合わせた私と蓮は少し振りの制服を身に纏って登校した。

天気は快晴。

その空の下、ざわつく生徒の声が飛び交う大きな掲示板の前に立つ私の心はどんよりしていた。


3年C組 片桐なずな

3年F組 佐伯蓮


まんまと、離れてしまったのだ。


隣に立つ蓮がボソリと零す。


「まあ、仕方ないな」

「……諦め早いよ」

「諦めも何も、抗ったってどうにもならないしなぁ」

「そうだけどさぁ~」


残念そうな顔も見せずに言われたら悲しいじゃない!

せめて一緒が良かったくらいのコメントは出来ないわけ!?


……と、心の中で叫んだ時だった。


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